肥満と糖尿病の関係を具体的にみる

肥満と糖尿病の関係

 

今、世界中を脅かしている糖尿病。
その大きな原因・リスクとしてあげられるのが「肥満」です。
脂肪には、外界からの物理的刺激を吸収し、温度変化を断熱して体温を一定に保つ「皮下脂肪」と内臓の位置を保つ「内臓脂肪」がありますがどちらもエネルギーを備蓄するという大切な役割を持っています。

 

肥満は、皮下脂肪が増えすぎた皮下脂肪型肥満と、
内臓脂肪の蓄積が過剰になった内臓脂肪型肥満の二つがあります。
生活習慣病の誘引として今問題になっているのは内臓脂肪型肥満です。

 

脂肪組織は、細胞質に脂肪のかたまりをもつ脂肪細胞で構成されています。
脂肪細胞は単に脂肪を蓄えるだけでなく、
さまざまな生理活性物質(アディポサイトカイン)を放出する内分泌器官でもあります。
肥大化して備蓄の限界に達した脂肪細胞からは、TNFa、レジスチン、
FFAといった物質が過剰に分泌されるとインスリン抵抗性が引き起こされます。
つまりインスリンの効きを弱めてしまうのです。
ブドウ糖の取り込みが阻害され、ブドウ糖は血液中にあふれ、高血糖をきたしてしまいます。

 

脂肪細胞からは、アディポネクチンという物質も分泌されます。
こちらはインスリン抵抗性を改善し、脂肪の燃焼とブドウ糖の取り込みを促す物質です。
アディポネクチンは、内臓脂肪が増えると血液中の濃度が低下してくるのです。

 

脂肪細胞のしくみとはたらき

脂肪細胞は、細胞質に脂肪滴(しぼうてき)という脂肪のかたまりをもっている細胞です。
大きな脂肪滴を一つ持っている物が単胞性脂肪細胞(白色脂肪細胞)、
小さな脂肪滴をいくつも持っている物が多胞性脂肪細胞(褐色脂肪細胞)といいます。

 

白色脂肪細胞

脂肪細胞のほとんどがこれにあたり、全身に分布しているエネルギー貯蔵庫です。

 

褐色脂肪細胞

首のまわりなど体の一部分にだけ存在し、
脂肪を燃やしてエネルギーを産生することで体温を維持することができます。

 

 

それでは内臓脂肪の肥大化を防ぐために、どのような対策をすれば良いのでしょうか?
肥満解消の原則は、食事と運動にあります。
内臓脂肪は代謝活性が高いので、食事の節制や習慣的な運動によって減らすことが出来ます。
ところが高度肥満になると食事や運動だけでは解消されない場合が多く、
外科的治療が選択されることもあります。

 

肥満の指標____BMIの判定

BMI(Body Mass Index)は、肥満度をあらわす指標です。

 

計算方法

体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

 

18,5未満       痩せ
18,5~25未満    標準
25~30        肥満
30以上       高度肥満

 

日本人の場合、BMIが25以上になると、インスリンの分泌能は相対的に低下してきます。

 

>>肥満の症状である睡眠時無呼吸症候群は糖尿病とも関係があります